表立って載せるほどではない小噺と、あとがき。 その他キャラ設定などなど、徒然なるままに書き連ねるページ。 

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「私の魔法使い」あとがき+α

本をテーマにしたお話、というのが最初のコンセプトでした。
満たされていたら書けない、満たされていないと書けない、どちらも否定するわ!! っていうお話でもあります(だから最初と最後、描く原動力が異なる)

あとイメージは、夏休みにやるちょっと不思議な映画。おばあちゃんの家にいった子どもが、人間以外の友達を作って帰る。そんなイメージ。
なので季節は夏のつもりだったのですが、相変わらず季節感の欠片もないお話でしたな……。

澪が本当に可愛いなあ、と思って書いていました。

あと、小学校からそのままスライドする中学校に転校すると疎外感ぱないとか、一人だけ制服違うと以下略とか、そういうお話です。すみません、私怨です。


あとまあ、追記でその、「ひとでなし」なあとがき。


 **

ということで、「ひとでなしの二人組」完結後のお話でした。多分、10年後ぐらい。
真緒の漢字表記は、マオが自分で考えたそうな。

真緒の情操教育のために、テレビだけじゃなくて本でも読ませた方がいいんじゃないか、ということに10年経ってようやく気づいた隆二の提案により、図書館通いがはじまったところです。
一応、「まわりに不審に思われたら行くのをやめること」が条件付き。
真緒の存在自体が十分不審だと思うのですがね。


第一章で、真緒がノートを忘れたのをとりにいったとき、あれだけ食い下がったのは、その次の日に霊体に戻ってしまうから。

第二章で、隆二が自転車のパンクを直したことがあるのは、引っ越したばかりの頃、移動用に壊れた自転車を入手し(占有離脱物横領ってやつですが)修理したことがあるから。もっとも、ようやく真緒を後ろに乗せて安定して自転車こげるようになったころ、テレビで自転車事故の特集を見て以来、びびってしまい、自転車は使用されなくなったのでした。

第三章で、真緒はリハビリでいないーとか言いましたが、あれは霊体に戻っている期間なだけです。そういう設定で通すことになっています。嘘つくなという話をしたわりに、嘘をついているのであった。
チャイムを押してから隆二がでてくるまで時間があったのは、マオに誰がきたか確認させていたからです。
『佐緒里さんだったよ! ほら、ちゃんと出て!!』
「……しかたいないなー」
な、ノリ。
あと、
「いや、別にいいんだけどさ。……これ、言っていいもんかな」
 隆二さんは、悩むように宙を見つめ(ると、上をふらふら飛んでいるマオと目があった。
『手のこととか? してもいいよー。ならあたし、向こういっているね、そっちの方が、隆二話やすいでしょ? テレビ見てる。あとお願い』
 そんなマオの言葉に)一つ頷くと、
「うん、まあいいや」
 驚く程あっけらかんと、いいやの結論を導きだした。

っていう感じです。実際のところ。
マオがその場にいないから、あんなに素直にしゃべるわけだ。
「人間として好きかって言われたらそれもなー」が、もうね、隆二らしいよね。

第四章で、佐緒里がわざとつきおとしたことについては、二人とも気がついていません。隆二がつんつんしていたのは、恐がりなひとでなしだから、に他なりません。家帰ったら大騒ぎだったと思うよ。
あと、恵美理の結婚相手は、幻想ホラー小説なんかを書いている小説家です。
小説家志望だった大学生のころに、「日本にすんでいたんだって? 日本のなんか幻想ホラー聞かせてよ!」という流れで知り合いになり、研究所のことをごまかしごまかし伝えているうちに付き合うようになった流れ。
恵美理は彼の書いた小説を日本語に翻訳する仕事をしていたり、とかな。

第五章でのキスシーン。
当然、マオ(霊体)は隆二の隣にいたわけで、隆二の心中はそりゃあ穏やかではなかったことかと。
隆二は本当に驚くと無表情になるタイプ。
「ちょっとまて、魔法使いってなんだ意味わからん、このガキ。つーか、今のなんだ。ほぼ顎だったがなんだ。どういうことだ。そして、さっきまでぴーちくぱーちくちゃちゃいれて五月蝿かったくせに何故マオは黙る!!」みたいなことを必死に考えていたことと思います。
佐緒里と別れた後に、
「……なあ、お前、なんか喋れよ。怒ってんの?」
『お、怒ってないよ……』
「え、なんで顔赤いの」
『だ、だって……。今まで食事だと思ってたしっていうか食事だからなんにも恥ずかしくなかったけど、冷静に他の人がしているの見ると、もしかしてちょー恥ずかしい?? あれってちゅーしてたわけだよね!? あ、あたし、毎月隆二と、キ、キスしてたの?』
「はぁ!? 今更!? お前、今更それに気づいたのかよ!」
『え、え、うそ、隆二気づいてたの? なにそれ! やだもう恥ずかしい! もういらない、ご飯食べないぃぃぃ……』
「ようやく慣れてきたのに今更照れるな! 食べないじゃない!」
みたいな感じで。
「あたしのだから、あげない」辺りは、まったく変わらない真緒。

第六章。 ワンパターンなひとでなしはワンパターンに名前を呼ぶのであった。
第七章で出来上がった絵本は、数年遅れで真緒達が手にして、「やだぁー隆二、おじいちゃんだってー。見抜かれてんじゃん!」とか言いながら、約束とおり感想のお手紙を書いたことでしょう。

ということで、以下、六章終了後の、とてもとてもひとでなしなお話。

 **

「……りゅーじ、まだ、怒ってる?」
 隣を歩くマオが、こちらの顔色を伺うようにして尋ねてきた。
「なんで怒ってないと思ったんだ、お前は」
 そちらを見ずに答えると、
「うう。色々勝手なことしてごめんなさい……」
 素直にマオは謝罪してきた。
「お前は何が勝手なことだと思ってるわけ?」
「ええっと、……全体的に? 人間にかかわりすぎたとこ? おうちに連れて行ったのは、あのときはしょうがなかったと思うけど、やりすぎたかなーって思いました!」
「わかってるならよし」
 言って、マオの頭を一度撫でる。
 それにまあ、
「……今回は俺も悪いし」
 一つ溜息。
 本当なら、もっと早い段階でマオを止めるべきだった。それが自分の役割だから。面倒なことになる前に、佐緒里とは距離をとるべきだったのだ。友達、とか言い出す前に。
 だけど、
「あいつ、執念深いんだよ」
 それが出来ない事情が隆二にはあったのだ。
「あいつ?」
「太郎」
「……ああ、佐緒里さんに憑いていたおじいちゃんの幽霊さんね?」
 頷く。
 守護霊とでもいったところか。佐緒里を見守っていた、幽霊。
 かつて、この町で茜と暮らしていたころ、仲がよかった少年。子どもが生まれたところまでは知っていたが、
「孫だか曾孫だか知らんが、助けろとか命令されてもなぁ」
 まさかそんなことになっていたとは。
 しかし、隆二には、結果として茜を見捨てたという負い目があり、太郎の言うことをきかざるを得なかった。「茜姉ちゃんを見捨てたあの人が、戻ってくるわけない。一人ぼっちで死んじゃって。可哀想に」。最後に聞いた太郎の声が蘇り、隆二を縛り付けた。
 他の人ならば放っておいただろうが、太郎に頼まれては断れない。
「あの人、結局どうしたの? あたし、今実体化しているから幽霊見えなくって」
「満足したのか、消えていったよ」
 孫だか曾孫だかがよっぽど心配だったのだろう。それでも、問題が解決したからか、消えていった。
「……あいつ、しつこいんだよ」
 余計な一言を残して。
「ん?」
「こっちの話」
「ふーん、そう」
 なにが、「今度は離れないようにね」だ。余計なお世話だ。大体、茜自身は納得して、逝ったのだ。太郎にとやかく言われる筋合いはない。
 などと思うのだが、声高に主張する気にはなれない。やっぱり、心のどこかで気にしている。昔、この町であった人々のことを。
「まあ、悪かった。ありがとな、マオ。付き合わせて」
「ううん。あのおじいちゃんのことはよく知らないけど、佐緒里さんは友達だから」
 そしてにっこり笑う。
 うーん、こいつ、本当に反省してんのか? 何が問題かわかってんのか?
「しかし、これでとりあえず、図書館通いはしばらく中止だな。会ったらめんどい」
「えー」
「えーじゃない。そういう約束だったら。問題が起きたら行かないって」
「そーだけど。まだ読んでない本いっぱいあるのに」
「うちにある本読めよ。たくさんあるだろ」
「隆二の本は字がいっぱいだから嫌なの!」
「いつまでも子どもみたいなこと言ってるなよ。いくつだよ、お前。ぼちぼち小学校も卒業する年齢だろ。いくら外見年齢がかわらないからって、いつまでも、零歳児のつもりでいるなよ」
「うー」
 マオが膨れる。
 いつもの距離感で、いつもみたいなやりとりをしながら、二人ならんで、二人の家を目指した。
 
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