表立って載せるほどではない小噺と、あとがき。 その他キャラ設定などなど、徒然なるままに書き連ねるページ。 

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何年経っても君一人

書き上がってから気づいたのですが、微妙にひとでなしのネタバレでした。微妙に

***

子供が生まれた。
女の子だった。
少し小さかったけれども、泣き声は元気で安心した。
「おつかれさま、ありがとう」
妻につげるとふふっと小さく彼女は笑った。

生まれた娘の瞳は青くて、私の祖父に似ていた。
「お爺ちゃん譲りね、美人になりそう」
彼女はそう言っていた。

美人になったよ。
出会った頃の君にそっくりだ。
少し無鉄砲なところも。
大きくなった娘と君と一緒に、写真を撮ってみたかった。

「ダディは、再婚しないの?」
娘が突然きいてきた。
いや、突然でもないか。
「しないよ」
すこし不安そうな顔に、微笑みながらそう告げる。
愛しているのは彼女だけだから。
例え一人になっても、再婚なんてしない。
娘は、ふーんと気のなさそうに呟いてから、
「ならよかった」
小さい声でつけたした。
それから、
「一人で寂しいからって泣かないでよ」
なんて早口でいってから、
「それじゃあ、いってきます!」
いつもと同じ言い方で、おおきな荷物を片手に部屋を出ていった。


彼女がいなくなってから、一人で娘を育てて、その娘も今日でていった。
楽しい毎日だった。
写真の中の彼女に微笑みかける。
「きみがいてくれればもっとよかったのにね」
でもまぁ頑張ったと、我ながら思う。
いつか天国であったら褒めてくれるといいな、とも思っている。
***

いい夫婦の日ネタ(?)
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