表立って載せるほどではない小噺と、あとがき。 その他キャラ設定などなど、徒然なるままに書き連ねるページ。 

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15/真夏のお仕事(譲→探偵同好会)

 数週間前から起こっていた連続通り魔事件。
 死者は出なかったものの13人もの重軽傷者を出した事件の犯人が、今朝自首した。

「わかんないもんだね」
 上司が言う。
「なんで急に自首なんて」
 俺は黙って肩をすくめた。
 泣きながら電話で自分がやったのだと言われた。
「名乗り出ないと呪われる、か」
 上司が呟く。
「自分が怪我させた相手の夢でも見たんじゃないですか?」
「かもな」
 今はそいつのマンションを家宅捜索中。
 出るわ出るわ。
 犯行に使ったと思しき、ハンマーが血のついたままで、犯人がつけていた仮面も。
「クロ、ですね」
「だな」

 最近、何故だかこんな事件が多い。
 迷宮入りするかと思われた事件の犯人が突然自首してくる。
 言うことは同じ“呪われる”
 どうなっているやら。
「世も末だねぇ」
 上司のぽつりと呟いた言葉に、俺も素直に一つ頷いた。


 外にでると、制服警官と少年二人が言い争いをしていた。
 言い争いというか、少年が勝手にまくしたてている。
「ああ、またあいつらか」
 一緒にいた鑑識の四月一日のじぃさんが言った。
「知ってるんですか?」
 尋ねてみると、
「ああ、よく現場にくるんだ。探偵ごっこかなんかのつもりなんだろうけどな」
「へぇ」
 言われてみると、確かに二人は制服警官につまみだされたみたいだ。
「部長、もうやめましょう、帰りましょう」
 背の低い方が高い方へそう言っている。高校生ぐらいなのに、探偵ごっこねぇ。幼稚な遊びをしたもんだ。
「この暑いのにご苦労なこって」
「まったくだなぁ」
 俺の言葉に四月一日のじぃさんが頷いた。
「まぁ、夏休みだからこうやって顔を出せるんだろうよ。休みが明けたらまた姿を消すさ」


「笹倉、戻るぞ」
 既にパトカーに乗りこんだ上司の言葉に、
「あ、はい」
 二人から慌てて視線を逸らし、そちらに駆け寄った。
    21:24 | Top
 
 
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